Qualcomm AR

最近会社でARがちょっと話題になっていました。Androidで無料でARが出来ることは昨年の日本Androidの会定例会で知っていたのですが、それっきりになっていました。よい機会なのでちょっと試してみようと思います。目標はサンプルプログラムを動作させることです。

Qualcomm AR SDKのインストール

Androidに関してはSDKとNDKがインストールされていることが前提です。その上でQualcomm AR SDK (以下QCAR SDK) をインストールします。手順はこんな感じ。

  1. QDevNetでユーザ登録をする
  2. AR SDKからSDKをダウンロードする
  3. ダウンロードしたSDKをインストールする


ここで注意が必要なのは1のユーザ登録です。上記URLはQDevNetという開発者コミュニティサイト上にあるのですが、QDevNetのユーザ登録とSDKダウンロードのためのユーザ登録は違う、ということです。こちらからユーザ登録して下さい。



私はUbuntuな人なので、Linux用のxxx.binファイルをダウンロードして、実行可能にした上で実行しました。するとインストーラが起動するので適当にこなします (おいおい) 。これでインストール完了。

QCAR SDK設定

SDKの設定というよりはEclipseの設定ですね。Window > Preferences > Java > Build Path > Classpath Variablesで以下の設定をします。


Name Path
QCAR_SDK_ROOT QCAR SDKをインストールした場所

ライブラリのビルド

次にAR用ライブラリをビルドします。

[qualcomm-ar/]% ls
assets/  build/  licenses/  readme.txt*  release-notes-1.0.6.pdf*  samples/
[qualcomm-ar/]% cd samples/
[samples/]% ls
Dominoes/  FrameMarkers/  ImageTargets/  MultiTargets/  VirtualButtons/
[samples/]% cd ImageTargets/
[ImageTargets/]% ls
AndroidManifest.xml*  assets/  default.properties*  jni/  media/  res/  src/
[ImageTargets/]% ndk-build


サンプルプログラムのImageTargetsディレクトリでndk-buildします。エラーもワーニングもなく、キレイにビルド出来ました。

サンプルアプリのビルド

こちらも上と同様ImageTargetsディレクトリからプロジェクトを作成します。設定等が問題なければビルド出来るはずです。

サンプルアプリの実行

では早速実行してみましょう。まずはオープニング画面が表示されます。



おぉっ!と思ったら



あぁ、まぁ予想はしていましたけどね。だって私のHT-03AはSnapdragonじゃありませんし。来週、会社の端末で試してみよう。