日本Androidの会 10月定例会

久々に行ってきました、定例会。連休最終日のためか、参加者が少なかったですが、広々していてかえってよかったかな (笑) 。とっても簡単ですが、レビュー記事を掲載します。

Osaifu-keitai met Android

最近の日本のAndroid携帯には必ずといっていいほど付属しているおサイフ携帯機能。言わずと知れたNFC準拠のFeliCaが利用されています。

このセッションはフェリカネットワークスのエラい方によるものでした。

NFCの基礎的な部分はちょっと置いておいて (理解しているわけではないですが) 面白かったのが以下の二点でした。

  1. おサイフ携帯が普及し切れていない理由
  2. おサイフ携帯とNFCの融合


まず一点目。スピーカが仰っていたたとえがとても分かりやすかったです。たとえば、旅行に行く際、行き先のホテルでおサイフ携帯が使えるかどうか分からない時、必ずクレジットカード (もちろん現金でも可) を持って行きます。つまり普及するためにはサービスの内容だけでなく、そのアクセシビリティの高さが要求されるのです。


次に二点目。知らなかったんですが、GingerbreadのNFC機能はNFC機能をONすると常時ポーリングを開始するんだそうです。これまでおサイフ携帯ではユーザによる能動的なアクションがなければ動作しなかったものが、GingerbreadのNFC機能は常にポーリングしているため、受動的に動作する、つまり外からNFCアプリケーションがキックされるようになったわけです。これまたスピーカーの例えが分かりやすかったです。GingerbreadのNFC機能はWiFiBluetoothと同じ考え方だと。なるほど。

んで、現在フェリカネットワークスではおサイフ携帯のチップをAndroidNFC機能 (API) を使ってコントロール出来るように頑張っているそうです。これが出来るととても面白そうです。期待しています!

DI(Dependency Injection)とトレイトによるAndroid開発の効率化

こちらはあの有名なRelaxerを開発した浅海智晴氏によるセッション。このセッションの内容は本日一番触発されたものでした。

氏はモデルからサーバーサイド、クライアントサイド両方のソースコードを自動生成するフレームワークの中の、クライアントサイドであるAndroidソースコード自動生成に関して説明がありました。


でも私が触発されたのはこのフレームワークではなく (ごめんなさい!) 説明の中であったDIです。

日本Androidの会のMLでも丸山先生の投稿がありましたが、それ以来とっても気になっていたテクノロジーです。

セッションの中でも紹介されていたRobo Guiceがかなり気になります。現在Android bindingにハマっていますが (?) こちらも非常に気になります。やっぱりコーディングの量は少なければ少ないほどいいですよね!

これだけでも当たりの定例会でした。

7notes with Mazec for Android

こちらは手書き日本語入力ソフトMazecとエディタソフト7notesの説明などがこのソフトを開発したMetaMoJiの社長さん夫婦によるセッションでした。

分かりやすく、そして日本語入力へのとても熱い思いを感じる、とても感銘を受けたセッションでした。7notesとMazecに関しては、MetaMojiのサイトを見た方が分かりやすいと思うので割愛します。

MetaMoJi-jp


Mazec = 混ぜ書き変換 (MAZEkaki Convert) とのこと。な〜る (死語) 。

"Big Data"アプリ情報(applog)が描くアンドロイドの未来

巷ではとても有名だったapplog。はずかしながら私は全然知りませんでした。

アプリ情報を収集して、利用されていないプリインストールアプリを調べたり、バッテリにやさしくないアプリを教えたり、なかなか面白そうなサービスだと思いました。

そして、アプリ内広告(AdMob)ではなく、インストール数に応じて収入が入る新しい収益モデルを提唱されているのにもとても興味が沸きました。


でもセッション開始からどうもトーンが低めに感じていたんですが、セッションの中でapplogの問題の内容説明、および謝罪がされました。一部ユーザに無断でアプリ情報をアップロードしてしまうことがあったそうです。


セッション最後の質問で、若干問い詰めるような内容がありましたが、個人的には興味が沸きました。頑張ってほしいところです。んで10/26に次の一手がアナウンスされるそうです。ちょっと注目してようかな。