Google Developer Day 2011

会社を休んで行ってきました、GDD2011。始めて出席するイベントですが、とても楽しかったです。中でも一番感動したのが、Tim BrayのKeynoteおよびSessionを生で聴くことが出来たことです。とってもパワフルでとっても好々爺なおじさんでした。

基調講演、および各セッションはYouTubeで見られるそうなので (こちら) *1、ここでは詳細な内容は止めて、私の独断と偏見のレビューを記載したいと思います。

なお、会場では写真をたくさん撮ったのですが、肖像権とかめんどくさそうなので掲載はしないことにします (ビビりすぎ?) 。

基調講演

基調講演ではGooglerの方々のお話を聴くことが出来ました。ちなみに同時通訳は使いませんでした。聞いた英語の自分の理解と若干ズレてるような気がして気持ち悪かったからです。でもまぁまぁ理解することは出来ました。

Android

言わずと知れたAndroidデベロッパーアドボケイトTim Bray氏のKeynote。恒例となった (?) Android端末のアクティベート数、アプリ数の話から始まりICS (Ice Cream Sandwich) の新機能の話がありました。これからはWebであろうが、AndroidであろうがGoogle+は欠かせない技術になってきそうです。

Chrome

Google Japanのシニアエンジニアリングマネージャー及川卓也氏によるChromeのお話。今回はChromeOSというよりはブラウザとしてのChromeの話しかありませんでした。Chrome Bookがいまいち盛り上がりに欠けてるからですかね?Web Audio APIを使ったドラムマシーンやユーザ間でセッションをするデモは圧巻でした。

Plink


私はあまりWebアプリを生業にしていないのですが、Chromeデバッグツールもすごいですね。このツールが標準で備わっているのがすごい。

App Engine, Google+

Google+のプロダクトマネージャBrad Abrams氏によるApp EngineとGoogle+のお話。

なお、あのAngry BirdやPerson Finder、実はApp Engineだったんですね、知りませんでした。

また、さすがGoogleが開発しているApp EngineだけあってGoogleのサービスの使いやすいこと使いやすいこと。Google Cloud SQLGoogle+をApp Engine上で使う事例の紹介がありましたが、ずぶの素人の私にも簡単だと思わせるものでした。

さらにBrad Abrams氏はApp EngineをMobileアプリのバックエンドに使うことを勧めていました。たしかに今後はその方向に進んでいくと思います。だからApp Engineを勉強してるんですけどね。

Three More Things

基調講演の最後にプロダクトマネジメントディレクタの徳生健太郎氏のお話。とても感動しました (本当に涙が出そうになりました) 。我々エンジニアはもっともっと自分の職業を誇りにするべきだと思いました。Three More Thingsは以下のとおりです。

  1. なにごともエンジニアありき
  2. 百聞は一デモに如かず
  3. 日本で「イケる!」と思ったら、世界のみんなも同感するかも

セッション

私が聴いてきたセッションだけご紹介。

Androidの最新情報

あのTim Bray氏直々のセッション。ぜひとも生声で聴きたかったのでここでも同時通訳は使いませんでした。ていうか一回も使いませんでした。

・・・はいいとして、本セッションではICSの新機能の説明がありました。う〜ん、とても多い!多すぎる!!デベロッパー泣かせのパワーアップ。とりあえずリストアップしてみます。漏れてたらすいません。

  1. Share Action Provider (*)
  2. Social API
  3. Invite Intent (*)
  4. Calender API
  5. Multimedia (OpenMAX ALが注目)
  6. Camera (Face detection)
  7. Android Beam
  8. WiFi Detect
  9. Network Usage
  10. Accessibility
  11. Properties
  12. Enterprise Features
  13. VPN Support
  14. WebKit
  15. New Widget
  16. Bluetooth Health Profile
  17. Text to Speech, Spell checker

などなど・・・

(*) 恥ずかしながら知りませんでした。時間がある時に調べようかな。

Androidの優れたユーザーエクスペリエンス

本セッションではAndroid3.x、およびICSにおけるUIに関するお話でした。まずはAndroidのUIの目標から。

  1. Be fast
  2. Be useful
  3. Be beautiful
  4. Be Android (Androidらしくあれ)
  5. Listen to your user


どれも耳が痛いです (汗) 。そして具体的に推奨するUIパターンの紹介。

  1. Action Bar
  2. Multi-Pane Layout (要はFragmentsのこと)
  3. App Navigation (Upという概念)


最後に面白いサイトの紹介がありました。


android-ui-utils


ちょっと見過ごせない、面白そうなサイトです。

にしてもやっぱりUIの流れはFragmentsなどに代表されるAndroid3.xからの流れですね。早いとこ勉強しておかないと置いていかれそうです。本気で危機感を感じてしまいました。

今までにないサイトを作るHTML5による最新ウェブアプリ

HTML5を使ったものすごいデモの数々。若干興味本位で聴いていたのですが、あまりのすごさに引き込まれてしまいました。WebKitのFileSystem API、Local Storage APIなどHTML5の最新機能について説明がありました。

Android Open Accessary APIADK

こちらは日本でのみ企画されたセッションだそうです。理由は事前アンケートでOpen Accessaryセッションの要望が多かったためだそうです。

内容はというと、あまり真新しいものはなく (ICSでは変わっていないので当たり前と言えば当たり前ですが) 知っていることばかりでした。

本セッションとは関係ありませんが、ADKを使ったデモが数多く出典されていたのでいろいろ見て回りました。だいたいAndroidADKをつなぐだけではなく、その他にAndroidクラウドを連携させるソリューションが多いように感じました。

Ignite

LT (Lightening Talk) のようなもの。まわりではお酒も入り、若干お祭りモードで進みました。どの話も面白かったです。

*1:Liveのみなのでもう見られませんでした