Qualcomm's FastCV試してみる
本日Qualcommからこんな感じのメールが届いていました。
以前QualcommのARを試してみましたがとてもいい感じでした。→ こちら
ですが、Snapdragon搭載機でないと動かなかったのがいまいちなところでした。
今日届いたメールは、そんなQualcommが新しい画像処理ライブラリをリリースしたという内容です。その名もFastCV。確実にOpenCVに対抗していますね (笑) 。たしかにOpenCVは重いし。
今回もサンプルプログラムを動かして遊んでみたのでその手順をご紹介。
SDKをダウンロード
こちらの「Download the FastCV SDK」からSDKをダウンロードします。
残念ながら現時点ではWindows用のインストーラしかないようです。インストールすると単にSDKが展開されるだけなんですけどね。
ダウンロードしたら展開するとインストーラが出てくるので実行してインストールします。
FastCV SDKのサンプルをビルド
ここがちょっと時間かかりました。QualcommのサイトではEclipse上からC/C++プロジェクトとしてインポートして・・・と書いてありましたが、CDTとか入れてないし・・・。面倒だったのでいつものようにNDKで強引にビルドしました。もちろんそのままだとビルドが通りません。Android.mkを書き換えます。
書き換える箇所は2箇所。まず一点目はライブラリパスの指定。「-L」です。
LOCAL_LDLIBS := \ -llog $(OPENGLES_LIB) -lfastcv
となっているところを
LOCAL_LDLIBS := \ -llog $(OPENGLES_LIB) -lfastcv \ -L「Android SDKの目的とするプラットフォーム」/arch-arm/usr/lib \ -L../../lib
次にインクルードパスの変更。
LOCAL_C_INCLUDES += vendor/qcom-proprietary/blur/tests/fastcvsample/jni \ vendor/qcom-proprietary/blur/lib/fastcv/inc
そもそもvendor/qcom-proprietary/blur/...なんてフォルダありません。変更後はこんな感じ。
LOCAL_C_INCLUDES := 「Android SDKの目的とするプラットフォーム」/arch-arm/usr/include ../../inc
そして、Fastcv-android-xx-yy-zz/Samples/FastCorner AppにCygwinプロンプトで入り、ndk-build -Bしましょう。
これで準備終了。サンプルが一つしかないのが寂しい。
サンプルアプリ実行
早速実行してみました。起動画面はこちら。
画面をタップするかメニューキーでメニューが出てくるので、再生を選択する。
どうもあらゆるものの「カド」をプロットしているようですね。AR SDKのサンプルと比べるととてもシンプルで・・・つまらない。